2010年10月24日

レッドデッドプリズンブレイクション

俺はしがない雇われ仕事人。
今回もある組織の依頼を請け、
1人の囚人を脱獄させることになった。

どんなことをしでかしてヤツが投獄されているのか俺は知らない。
正直興味もない。
いつも通り仕事をこなし、
食い物にありつければそれで良い。

ただ組織が脱獄させてまで必要とするような人材というのは少々気になるところだ。
錠前外しなら自力で牢屋から逃げ出せば良いだけのこと、
運び屋なんてのも掃いて捨てるほど組織は抱えているはずだ。
事前の打ち合わせのために面会した際には
ただの冴えないオヤジにしか見えなかったが、
よっぽど特殊な技能を身につけているのだろう。
あるいは何かしら深い繋がりでもあるのだろうか・・・。

とにかく俺は仕事をこなすだけだ。
さっそく取りかかることにしよう。


決行当日。
組織の後ろ盾もあって事は淡々と進んだ。
俺は白昼堂々 刑務所に出向くと、
牢屋の窓から直接 開始の合図を出した。
そして看守に睨まれながらも堂々と正面玄関をパスし、
牢屋の前へ。
そして企業秘密のちょちょいのちょいのちょいでヤツを連れ出す事に成功。
道中 看守に金を握らせたので追っ手の心配もないだろう。

こうしてまんまとヤツを外に連れ出して仕事は無事完了だ。
と本来これで消えれば良いのだが、
ヤツに興味があったので後をつけることに。

どんな技が拝めるかこの目で見届けてやる!


水汲みっ!
ただの水汲みのオッサンでした。





・・・水汲みかよっ!
っとツッコミ(ツッパリ)を入れたところで気がついた。
ただ喉が渇いていたのかも知れないね、
水が飲みたかったのかも知れないね〜、と。

事の顛末に納得しきれない俺はさらに後をつけてみた。

そしてヤツの本当の能力の一端を垣間みる事ができた・・・のかもしれない。



街のごろつきを一突きをしている間にヤツの姿はこつ然と消えていた。
ヤツは一体・・・。



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