あれは賞金首を警察に突き出した帰り道でのことでした。
その日は昼前に手配犯を捕らえ
意気揚々と警察に賞金をもらいに行ったのですが、
予想していたよりも手続きに時間を取られ、
結局署を後にできたのは夕暮れ時になっていました。
命の掛かった仕事と慣れない書類作成のせいで疲れていた私は、
普段あまり使わない近道を使って帰宅する事にしたのです。
その道は人通りがほとんどなく、明かりもまばら。
たまに盗賊まで出没するといういわく付きの道でしたが、
早く帰って横になりたかったので思い切って通る事にしました。
なにごともなくしばらく進んでゆくと小さな農場にさしかかりました。
こんなところに農場なんてあったかなぁ、
と不思議に思いながらも先に進もうと思ったそのときです。
ふいに農場の方から視線を感じた気がしたので私は何の気無しに振り返りました。
そこには誰もおらず、大きな納屋があるだけでした。
気のせいかなぁと思いつつも、
フッと顔を上げてみるとそこには・・・!
0 件のコメント:
コメントを投稿